レポート
2019.04.19

海なし埼玉で海にまつわる地名~川越市の仙波町~

海のない内陸県の埼玉県ですが、県内には海にまつわる漢字を使った地名が各地にあります。

そんな中から、今回は川越市の「仙波町(せんばまち)」の由来を紹介します。

 

仙波の伝説

伝説によると太古の昔、この仙波のあたりは波もたつ大きな海だったそうです。

するとそこに仙芳仙人(せんぽうせんにん)が現れ、お寺を建てようとしました。

しかし、周りは海ということで、なかなかいい場所が見つかりませんでした。

 

ある日のこと、仙芳仙人は竜神で海の主である老人に会いました。

そして、お寺を建てたいことを伝え、自分の衣を広げた分の土地をいただきたいと頼みました。

 

仙芳仙人は衣を広げるようにして投げました。

衣はどんどんと大きくなって数十里にも広がりました。

老人は驚き、仙芳仙人は自分の住む場所を残してほしいと頼む老人のために、小さい池を残しました。

 

このあと、仙芳仙人は土仏を作り、海に投げると瞬く間に海はしりぞいて陸地になったそうです。 

仙波の現在

伝説には信じにくい内容がありますが、調査の結果、

今から7~8千年前、東京湾は仙波周辺にまで入り込んでいたことが分かっています。

 

老人のために残した池は現在、「龍池」と呼ばれ弁財天がまつられています。

「仙波」の名は公園や貝塚の名前にも見られ、小仙波貝塚は川越市の指定史跡になっています。

※由来には諸説あります。

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レポーター紹介

サイタマニア イシ★バシ

埼玉をこよなく愛する、埼玉専門の覆面フリーライター。実は生まれ育ちは東京。
愛車の原付バイクで県内をくまなく回り、埼玉のニッチな魅力を日々発掘!
テレビ出演多数。著書【埼玉のアナ 東上沿線 和光-川越編】。

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