レポート
2018.09.25

舟運で地域に繁栄 栄えた福田屋~見学できる明治期の木造3階建て~

埼玉県は県土に占める河川面積の割合が3・9%。簡単に言えば、県の約4%は川ということです。

実はこれ「全国一」の数値なのです。

そんなことから埼玉県は「川の国」として、河川の整備事業など水辺の再生に力を注いでいます。

「福岡河岸記念館」

さて、そんな「川の国」埼玉では昔、舟で川を行き来しながら物資などを運ぶ「舟運(しゅううん)」が県内各地の河川で行われ、地域に繁栄をもたらしました。

埼玉県ふじみ野市にある「福岡河岸記念館」は、明治時代に新河岸川舟運で栄えた回漕問屋「福田屋」の建物を改修し、保存・一般公開しています。

 

見どころは…

この記念館は、木造2階建てで帳場や台所を見学できる「主屋」と、書類や年中行事に使うお膳などを保管していた「文庫蔵」、そして「離れ」の建物で構成されています。
中でも「離れ」は、1900(明治33)年ごろに建てられたとされる、県内で唯一見学ができる明治期の木造3階建ての建物です。主に接客用に使われていました。

離れはいつもは1階のみを公開。

昨年の11月から今年の3月までは耐震補強工事が実施されていました。

5月にリニューアルオープンを記念した2階と3階の特別公開には、定員を超える申し込みがありました。
2階と3階の特別公開は月1回程度、指定日に予約制で行われています。

予約・問い合わせは、ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館(電話049・261・6065)へ。

イベント詳細

イベント名「福岡河岸記念館」

レポーター紹介

サイタマニア イシ★バシ

埼玉をこよなく愛する、埼玉専門の覆面フリーライター。
実は生まれ育ちは東京。
愛車の原付バイクで県内をくまなく回り、埼玉のニッチな魅力を日々発掘!
テレビ出演多数。
著書【埼玉のアナ 東上沿線 和光-川越編】。

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