日本一の川幅があるなど川の話題が数多くある埼玉県。
それを象徴するように、川越市や吉川市など、自治体の名前にも「川」が多く使われています。
今回は川がつく中でも「桶川市」の由来を紹介したいと思います。
埼玉県内の地名を紹介する資料などによると、桶川は「オキガワ」が変化したものとされています。
桶川は大宮台地の最も高いところに位置し、芝川や鴨川の水源地として川が起きる「起き川」が桶川に変化したという説です。
市内若宮にあるさいたま文学館の駐輪場近くには「鴨川源流域」の碑があります。
説はもう1つあります。「オキ」は田畑が広々とした意味。
「カワ」は側や縁側の意味で、広々とした田畑の風景を眺められる土地から生まれたという説です。
由来には諸説ありますが、この2つがよく取り上げられています。
かつては、桶皮や興川(おきがわ)などの字が使われたこともあったそうです。
ちなみに、初めて桶川の名前を見た時、桃が川から流れてきた桃太郎の話のように、
たくさんの桶が川から流れてきた伝説のような話が元になっているかと思いました。
ところで、水を使って飲むものに緑茶があります。
緑茶中のカテキンを世界で初めて発見したのは、
桶川市出身で日本初の女性農学博士となった辻村みちよ(1888~1969年)です。
市内にはその功績を顕彰する碑が建てられています。
イベント名 | 「桶川」の由来/サイタマニア イシ★バシ |
埼玉をこよなく愛する、埼玉専門の覆面フリーライター。実は生まれ育ちは東京。
愛車の原付バイクで県内をくまなく回り、埼玉のニッチな魅力を日々発掘!
テレビ出演多数。著書【埼玉のアナ 東上沿線 和光-川越編】。