レポート
2018.04.19

「清流の女王」がピンチ??

綺麗な水を好み、その美しさから「清流の女王」とも呼ばれる鮎。
川魚のイメージがありますが、意外や意外、鮎は一生の半分を海で暮らしているんです
秋に川の下流で生まれた赤ちゃん鮎は、川の流れに乗って海まで下ります。
海でプランクトンを食べて育った稚アユは、春になると川を上ります。
川に戻った鮎は、 森林からしみ出した、養分たっぷりの苔を食べて成長します。
そして、秋に川の下流で卵を産むと、1年という短い一生を終えるのです。

森と川と海、3つが繋がることで生息できる鮎が、現在ピンチを迎えています…

画像は一昨年と去年にかけて行った水質調査の様子ですが、
県内を流れる荒川や利根川など44の河川の94地点で、
水の中に溶け込んだ有機物の量を測定したところ、鮎が生息できる値である
3㎎を上回る数値が、94地域のうち17の地点で記録されたそうです。

汚い水の環境では、鮎は生きていくことが出来ません。
川の国・埼玉で、いつまでも清流の女王が見られるようにしたいですね。

 

 

 

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