読み方と由来
まず正解は、「勢揃橋(せいぞろいばし)」と「誓詞橋(せいじがはし)」と読みます。
※欄干の表記より。
次に、なぜこのような名前なのか。
由来の一説に戦(いくさ)に関係する話があります。
それは鎌倉時代末期のころ、鎌倉幕府を倒そうとした新田義貞と幕府軍が
戦いを繰り広げました。
新田軍は援軍もあって大軍勢となり、この戦いは激戦となったそうです。
ちなみに、誓詞橋から南へ400メートルほど行ったところには、
「小手指ヶ原古戦場」の碑があります。
また、国道463号線には「誓詞橋」という交差点があり、
この交差点から南へ行く道には「小手指ヶ原古戦場通り」というプレートがあります。
さて、話を戻して橋の由来ですが、
「勢揃橋」は新田軍が勢揃いしたところ、
「誓詞橋」は幕府を倒す誓いをした場所と言われています。
実際に橋へ行ってみると、勢揃橋は住宅地の中にある橋ですが、
車の往来の多い道路に架かっていました。
誓詞橋は、国道463号線が通るなど開発が進み、
橋を渡る感覚はほとんどありません。
それでも欄干をよく見ると、合戦があった歴史を伝えるためでしょうか、
鎧を着て馬に乗った武士のレリーフが施されています。
橋を見る機会があれば、ぜひ見てほしい演出です。