レポート
2020.08.06

合戦が由来とされる2つの難読橋  ~「勢揃橋」と「誓詞橋」~

日本語の中には読みにくい漢字がありますが、今はスマホやパソコンの変換機能でかなりカバーできます。

そんな機能を使っても読むのが難しい所沢市の2つの橋を紹介します。

 

「勢揃橋」と「誓詞橋」です。

※誓詞橋の欄干には「誓詞ヶ橋」の表記あり。

読み方と由来

まず正解は、「勢揃橋(せいぞろいばし)」と「誓詞橋(せいじがはし)」と読みます。
※欄干の表記より。
 
次に、なぜこのような名前なのか。
 
 
由来の一説に戦(いくさ)に関係する話があります。
 
それは鎌倉時代末期のころ、鎌倉幕府を倒そうとした新田義貞と幕府軍が
 
戦いを繰り広げました。
 
新田軍は援軍もあって大軍勢となり、この戦いは激戦となったそうです。
 
ちなみに、誓詞橋から南へ400メートルほど行ったところには、
 
「小手指ヶ原古戦場」の碑があります。
 
また、国道463号線には「誓詞橋」という交差点があり、
 
この交差点から南へ行く道には「小手指ヶ原古戦場通り」というプレートがあります。
 
 
さて、話を戻して橋の由来ですが、
 
「勢揃橋」は新田軍が勢揃いしたところ、
 
「誓詞橋」は幕府を倒す誓いをした場所と言われています。
実際に橋へ行ってみると、勢揃橋は住宅地の中にある橋ですが、
 
車の往来の多い道路に架かっていました。
 
誓詞橋は、国道463号線が通るなど開発が進み、
 
橋を渡る感覚はほとんどありません。
 
それでも欄干をよく見ると、合戦があった歴史を伝えるためでしょうか、
 
鎧を着て馬に乗った武士のレリーフが施されています。
 
橋を見る機会があれば、ぜひ見てほしい演出です。

イベント詳細

イベント名合戦が由来とされる2つの難読橋  ~「勢揃橋」と「誓詞橋」~

レポーター紹介

サイタマニア イシ★バシ

埼玉をこよなく愛する、埼玉専門の覆面フリーライター。実は生まれ育ちは東京。
愛車の原付バイクで県内をくまなく回り、埼玉のニッチな魅力を日々発掘!
テレビ出演多数。著書【埼玉のアナ 東上沿線 和光-川越編】。

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