今回は、筆者が大好きな魚「ミヤコタナゴ」という魚をご紹介します!
国の天然記念物に指定されているミヤコタナゴは、コイ科の淡水魚で、1909年に東京都で発見されたため『ミヤコタナゴ』と命名されました。
かつては、埼玉県所沢市の狭山丘陵を水源とする柳瀬川や、田んぼの用水路などに生息していたと言われています。
しかし、時の流れと共に都市化が進み、生息環境が悪化…。
昭和50年代を最後に自然の中では、見られなくなってしまったのです。
最大の特徴は、二枚貝に卵を産み付けること!!!
ミヤコタナゴをはじめとするタナゴの仲間は、繁殖期になるとメスが産卵管という管を伸ばして、二枚貝の中に卵を産み付けるのです。
その後、二枚貝の中で孵化した稚魚が自ら、貝から出てくるという独自の生態を持ちます!
国の天然記念物に指定されているため、特別な許可を得た公共施設や水族館などが、ミヤコタナゴを飼育し、研究しています。
所沢市立埋蔵文化財調査センターでは、種の保存のため、大量の水槽を並べてミヤコタナゴを飼育し、人工繁殖によって個体数を維持しているのです。
1回の産卵数が少ないミヤコタナゴを二枚貝に自然に産卵させることは難しいため、より確実に数を確保できる人工授精を行っているということです!
人工繁殖だからこそ、卵の姿を見ることができます!!
【後編】では、ミヤコタナゴがつなぐ官民一体の活動についてお伝えします♪是非とも、引き続き読んでください!
イベント名 | 国の天然記念物ミヤコタナゴと埼玉県【前編】 |