水をせき止めて、水位を調節し船を通す閘門式運河「見沼通船堀」で、
現地を歩きながら歴史を振り返る見学会が行われました。
「見沼通船堀」は、今からおよそ280年前の江戸期の享保年間に、
米や農作物を見沼代用水から江戸に繋がる芝川へと運ぶために作られた運河です。
芝川と見沼代用水はおよそ3メートル水位に差があるため、
水をせき止める「関」を開閉して水位を調節していきます。
ことしは新型コロナウイルスの影響で、水門の開閉の実演が中止になったため、
23日、見沼通船堀周辺の見学会が開かれました。
見学会では、見沼通船堀の歴史などが説明されたほか、
史跡の一部である建物を訪れ、水をせき止める板=「角落」を持ち上げたり、
実際に水位を調節する様子を映像で見たりしました。
最後に、市職員が「角落」を見沼通船堀に投げ入れるデモンストレーションを行い、
参加者たちは、史跡をたどりながら先人の技術と知恵に触れていました。
イベント名 | 国指定史跡「見沼通船堀」の見学会開催 /埼玉県 |