昨年8月9日~10日に「風」を通して埼玉と海との繋がりを学び、さらに海の現状を学び、未来の海を守ることを目的として、小学生を対象とした体験学習イベント「埼玉うみかぜ探検隊」を開催しました。
埼玉県と近隣の小学生5・6年生27名が参加しました!
今回は、2日目の模様をご紹介します!
2日目は朝から漁体験をしましたがその前に、熊谷と勝浦の比較をするため、勝浦の気象を観測しました!
早朝から勝浦市の浜行川漁港で伊勢海老漁を体験!
5つの班に分かれた子供たちは、10人以上の地元漁師さん達から丁寧に教えてもらいながら、網にかかった伊勢海老や魚、海藻、ごみなどを取り外しました。
最初は上手に外せなかった子供たちも、悪戦苦闘しながらも徐々に慣れていき、最後には漁師さんから褒められるくらいに上達しました。
また、このイベントのために漁港関係者が事前に用意してくれたブダイやニザダイ、アイゴ、メジナなどの未利用魚に触れながら、現在勝浦で起こっている魚種の変化を学びました。
その後の授業では、千葉県勝浦水産事務所の庄司さんから、千葉県内の漁業についてや、勝浦で起きているブダイやニザダイなどによって発生する磯焼けの問題などの話を聞きました。
海水温の上昇に伴い、今まで取れなかった魚が増えていることや、勝浦で行っている未利用魚の活用について話を伺い、ほとんどの子が初めて聞く問題で質問などをしながら真剣に聞いていました。
授業後のお昼ご飯では、地元の飲食店の協力で「ブダイ」の唐揚げが入ったお弁当を用意していただきました。
くさみがなくあっさりと美味しく食べられることに子供たちが驚いていました。
授業後すぐに食べられるとは勉強になったのではないかと思います!
その日の午後には、千葉県立中央博物館分館海の博物館に行き、海の博物館の平田和彦さんに、勝浦周辺に生息する海鳥について教えてもらいました。
海風を利用して遠くまで飛行するオオミズナギドリなどの海鳥の生態や、海鳥によって作られる生態系についての授業に、子供たちは熱心にメモを取っていました。
授業の最後には、平田さんから海水温の上昇など地球温暖化に伴う影響について説明がありました。
人間の活動によって温暖化が進み、海の中だけでなくその周辺の生態系が変わってしまうこと、地球上の氷が溶けることで水位が上昇し、海鳥が生息する島がなくなってしまう可能性などの説明に、真剣な眼差しで話を聞いていた子どもたちの様子が印象的でした。
2日間の学習を通して地球温暖化の深刻な問題や、「ブダイ」などの未利用魚について学んだ子供たち。そんな子供達に、未利用魚を活用したお寿司を考案してもらいました。
未利用魚を活用することで海藻も守ることが出来ますよね。
短い時間の中でさまざまなアイデアが出て素晴らしかったです!
この様子は、海と日本プロジェクトYouTubeチャンネルからご覧いただけます。
ぜひご覧ください!