レポート
2020.03.30

水が通るためのトンネルの入口「門樋」/サイタマニア イシ★バシ

小さな河川などが流れる途中で堤防を横切るとき、水が堤防の中をくぐるための施設に樋門(ひもん)があります。

簡単にいえば、水が堤防の中を通るためのトンネルの入口です。

今回は川越市にある樋門(門樋(もんぴ))を紹介したいと思います。

 

門樋

  1. 沼口門樋(東側から)
  2. 笹原門樋
  3. 親柱のような2つの塔と塔の間の装飾
■沼口門樋
 
 埼玉県内の自然沼の中で最大とされる「伊佐沼」。
 
そんな伊佐沼の東側に1905(明治38)年に造られました。
 
近づいて見れば、錆(さび)の具合などから年月を感じることができます。
 
 レンガ造りの翼壁(よくへき)のほか、堰板を開閉するための3本の堰柱など、シンプルな構造だそうです。
 
 現在は施設としての役目は終えていますが、門樋マニアでしょうか、撮影をしている方がいました。
 
■笹原門樋
 1901(明治34)年に造られた施設で、増水した場合などに逆流を防ぐ役割を持っています。
 
 沼口門樋と違うのは、橋に設けられる親柱を思わせる2つの塔と、その間に施された装飾です。
 
親柱と装飾はなくても門樋は出来たと思いますが、
 
設計者らの熱意の表れと言ったところでしょう。
 
 
 現在はゲートが巻き上げ式ですが、前は観音開きの扉だったと考えられているそうです。
 
 ゲートの上の部分には、竣工年月日が刻まれた銘板がはめられています。
長い間の風雨で文字は読みにくい状態になっています。

イベント詳細

イベント名水が通るためのトンネルの入口「門樋」/サイタマニア イシ★バシ

レポーター紹介

サイタマニア イシ★バシ

埼玉をこよなく愛する、埼玉専門の覆面フリーライター。実は生まれ育ちは東京。
愛車の原付バイクで県内をくまなく回り、埼玉のニッチな魅力を日々発掘!
テレビ出演多数。著書【埼玉のアナ 東上沿線 和光-川越編】。

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