農地や用水路を守り、次世代に引き継ぐことの大切さを再認識するフォーラムが都内で開かれ、
さいたま市の見沼代用水の歴史が紹介されました。
和歌山県が開いたこのフォーラムには、土木関係者などおよそ300人が出席しました。
フォーラムでは作家で土木史研究家の高崎哲郎さんが、
紀州藩の農業土木技術者大畑才蔵(おおはたさいぞう)と、勘定方の井澤弥惣兵衛(いざわやそべえ)が、
後に日本の近代の河川計画の元となる『紀州流土木工法』という独自の技術で、全国に展開した新田開発を紹介しました。
高崎さんはさいたま市見沼区の『見沼代用水』の開拓に触れ、
「見沼たんぼに水が入りやすくするため、田んぼの中央を流れる芝川を排水路として使用するなど、
農民を大切に思っていた井澤ならではの工夫が凝らされている」と話し、埼玉の地で進められた新田開発の技術を評価していました。
イベント名 | 農業土木歴史偉人フォーラム |
日程 | 2019/3/14 |
主催 | 和歌山県 |